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2023年3月4日

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映画『戦争と女の顔』の作品情報

作品情報
キャスト

タイトル	戦争と女の顔
公開日	2022年7月15日
原作
監督	カンテミール・バラーゴフ
脚本	カンテミール・バラーゴフアレクサンデル・チェレホヴ
公式サイト	https://dyldajp.com/

(イーヤ)：ヴィクトリア・ミロシニチェンコ
(マーシャ)：ヴァシリサ・ペレリギナ
(ニコライ・イワノヴィッチ院長)：アンドレイ・ブコフ
(リュボーフィ)：クセニヤ・クテポヴァ
(サーシャ)：イーゴル・シュロコフ
(ステパン)：コンスタンティン・バラキレフ
(ステパンの妻)：アリョーナ・クチコヴァ

映画『戦争と女の顔』の予告動画

映画『戦争と女の顔』のあらすじ・ネタバレ・感想

PTSDを抱えた元女性兵たちの生と死の闘いを描いたヒューマンドラマ

第72回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で国際映画批評家連盟賞と監督賞をダブル受賞。女性目線から捉えた戦後の光景、心身に傷を負った女性たちのリアルな姿が胸を打つ。

1945年、終戦直後のレニングラード。第二次世界大戦により、街は荒廃し、建物は取り壊され、市民は心身共にボロボロになっていた。多くの傷病軍人が収容された病院で働く看護師のイーヤは、PTSDを抱えながら働き、パーシュカという子供を育てていたが…。

引用：U-NEXT

ネタバレ・感想

感想
その他の感想

くみこ

40代女性

原作は読んでいないが、戦闘描写のない終戦後の物語でありながら、非常に暗くて重苦しい印象を受けました。戦争は心身ともに傷つけるものであり、女性が戦場に赴いても英雄として称えられるのは男性だけです。物語の中で、2人の主要な登場人物であるマーシャは、パーシュカという大切な存在を失ってから、子供たちに執着するようになり、その変化が怖いと感じました。彼女が自分自身が子供を産めないことに焦点を当て、ますます執着することは狂気に近いものがありました。

同時に、2人の登場人物が互いに支え合って生きていってほしいという思いもありますが、同時にイーヤのように物語から逃げ出してしまいたいとも思います。

また、マーシャが緑のドレスを着て喜んでいる場面は可愛らしかったです。どの時代においても、女の子たちは可愛い服を着たいと思うものなのだと感じました。

Beni

50代女性

この映画は、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチの処女作『戦争は女の顔をしていない』を原案にしており、監督カンテミール・バラーゴフが1945年の終戦直後のレニングラード（現在のサンクト・ペテルブルグ）を舞台に、ふたりの女、イーヤとマーシャの物語を描いている。この映画は、戦争が終わっても終わらない戦い、ふたりの負った心と身体の傷、そして彼女たちのクィアな感情や関係性を美しい色彩のコントラストで描いており、非常に美しい作品である。映画の題名である『Dylda』は、戦後の社会を生き抜いていく女性たちの、ぎこちなさ、醜さ、品のなさを表す言葉であり、この映画は、他の戦争映画とは異なる、戦争が生んだ人間の狂気を静寂に美しく描いている。監督のカンテミール・バラーゴフは、30代前半の若手監督であり、戦争を知らない世代が描く戦争映画としても素晴らしい作品である。また、カンテミール・バラーゴフは、始まったばかりの海外ドラマ『The Last of Us』のファーストエピソードを担当しており、今後の作品にも期待が高まる。

太一

30代男性

2019年のカンヌで話題になっていたロシア映画を、前情報やあらすじを一切知らずに観賞した。観終わった後には、強い印象を受け、脱力感を感じた。タイトルも重い。このように壮絶な戦争と女性兵士を描くヒューマンドラマを観ることになるとは思わなかった。心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患いながらも、女性兵士たちは現場で生き抜く意味を見出していることを知り、女性たちは本当に強いと感じた。改めて戦争は男女関係なく、国の遺産を背負うのは普通の人々であることを実感した。戦争や戦場での女性兵士が体験した役目や関わり方を、今まで僕自身もここまでストレートに描かれた作品は初めてだった。この作品を観ることで、戦争の隠された部分を知り、PTSD患者を考えると、この作品が描かれるタイミングは適切だったと感じた。今後も忘れ難い作品の一つになるだろう。

その他の感想

映画『戦争と女の顔』の主演キャスト詳細