映画『ユンヒへ』動画を無料でフル視聴！NetflixやHulu/Amazonプライムで配信してる？

とまと

40代女性

もうすぐ家を出てしまう娘の行動によって、高校生の時に離れてしまったふたりの女性の人生が再び交わる静かで穏やかな作品です。日本では最近多様性という言葉を聞くようになりました。しかし、いくら言葉で多様性を謳っていても、パターナリズムやへテロノーマティヴィティが強い日本や東アジア圏ではまだまだマイノリティの立場は弱く、映画やドラマフィクションも少なく、解像度も低い作品が多いです。そんな中でもこの作品はモチーフの二人の女性の関係性にありがちな過度に性的にせず、美化させず誠実に描いていてとても好感が持てる作品でした。中村優子演じるジュンが職場で出会ったひとと心が通ってもどうしても一歩踏み出せないで年下のその人を諭す姿は、日本で生きていく上で生き辛いであろうルーツやセクシュアリティのダブルマイノリティの姿を体現しているようでした。ユンヒの娘セボムの彼氏ギョンスも、良い役どころで優しく、決して強い男性で無いところも意図しているのだろうなと思いました。外国の方が監督の日本が舞台の作品なのでとても美しい函館が見れます。

朗報魔人

40代男性

思い出深い岩井俊二監督の作品といえばやはりスワロウテイルを思い出す中年なのですが、そんな彼の作品の中で彼のみが生み出せる素晴らしい作品なのか？と思えばそんなことはなかったのでした。シナリオはとても面白いのでそれだけに残念な思いがし、既視感を感じたありきたりの話なだけもう少し一工夫、二工夫欲しかったと思いました。手紙はきっかけにすぎず太陽の光が燦々と降り注ぐというような所がとても情景的によく、余計な台詞がないシンプルさを目指しているのでしょうが、あまりにセリフが少なすぎて途中で眠くなってしまいました。では、ドンパチとアクション映画を岩井監督が作り出すとそれはそれで違うと感じるので、この作品もロマンチックな夢みたいな映画なので良いと思いました。

ayumi

40代女性

韓国と日本の女性の恋物語という設定でしたが、20年経ってからの手紙だけに秘めた気持ちがより伝わってきました。手紙が少しずつ読まれそれぞれが抱える隠し事や過去が少しずつ明らかになっていくので見ごたえがありました。もどかしさも感じましたが、ゆっくりと進む感じが文学的でもあり大事に感じて欲しい部分でもあるのだろうなぁと思います。ヒロインのユンヒに手紙を出したジュンを演じた中村優子さんの小樽での暮らしぶりがいかにも古風だったので寒さの中にある温かさをより感じました。またユンヒの娘役を韓国のアイドルグループI.O.Iの元メンバーのキム・ソへさんで華やかさがあり良かったです。また日本人キャストでは木野花さんのいかにも日本のおばちゃんという感じが素朴で味わいがあり好きでした。同性への恋心がテーマですが純愛なので恋する気持ちの良さを味わえる奥深い作品です。