映画『皮膚を売った男』動画を無料でフル視聴！NetflixやHulu/Amazonプライムで配信してる？

ノリト

40代男性

シリアの難民問題を事前に学習しておけば何倍も楽しむことができる作品です。とはいえ、例えその問題にそこまで造詣が深くなくても興味深く見ることができる作品だと思います。日本は島国であり、近隣諸国に難民を生み出す国がないためまだ他人事のように思えるかもしれませんが、世界のグローバル化が進めば進むほど避けては通れない問題で、難民の中にはこういうことを考える人もいるんだろうなと思ったらなかなかショッキングな内容でした。これ全てが創作ではなくて事実を基にしたストーリーとのことでより驚きが増します。これは特に芸術に携わる人には見てもらいたい映画。芸術か搾取か考えてみることはとても大事だと思いました。ラストは自分的には秀逸でした。

tyoki1058

30代男性

この作品をみて私はとても考え深い作品だと感じました。貧富の差から自分自身がアートになって価値がつけばという発想は誰にしもわかない部分だと感じ取られました。シリア難民問題を背景に世界経済にも触れながら実際にあってはならないことではあるが現にあるのではないかと考えさせられました。国と国との考え方はそれぞれではあるがおおもとの考え方はどこの国も同じ。その中で貧富の差が生まれ違いが出てくる。私はそう感じました。主人公の選んだ選択しは自分の人生を変え自分の人生をいかに良くしていくのかという選択肢でその土壇場での行動から自分の最高の人生を作り上げたといわんばかりでない作品に、私はとても感動させられました。

イスト

30代男性

今作は女性監督であるカウテール・ベン・ハニア監督が自由を得るために自らがアート作品となった難民の男を通して、様々な社会問題を浮き彫りにした問題作です。主人公サムの背中に施されたタトゥーが現代アートとして取引され、どんどんと値段が上がっていく様は滑稽に描かれていて、バンクシー等資産家が値段をどんどんと釣り上げていく現代アートの世界を皮肉ったメッセージが込められているのだと思います。また、自ら自由を手にするためにアート作品になったのにも関わらず、逆にどんどんと制限されて行き、不自由になっていくサムの姿にも悲哀が感じられ、主演のヤヤ・マヘイニの演技も相まってリアリティがあり、どんどんと作品に引き込まれて行きます。斬新な設定だけでなく、監督のメッセージがいたるところに詰まった見どころの多い作品でした。

ぽんぽこだだ

30代男性

日本にいてほとんど日本人だけの社会で暮らしていると肌に感じることの少ない、人種、自由、お金、国籍の問題。世界には自分の知らない世界が存在していて、自分は何も知らない子供なのではないかと考えさせられるような作品でした。個人的な感覚ですが、最近のヨーロッパの作品はとてもいいものが増えたような感じがします。生まれながらの環境はどれだけ努力しても埋めることのできない問題、そんな不条理さにやりきれない気持ちになりました。ただ、みんなそれでも今いる場所から上を見て必死に生きている。自由を求めて生きているはずなのに、どんどん自由がなくなっていく主人公。お金や資本主義っていうのは本当に人間を豊かにするものなのかとても考えさせられました。

koji

40代男性

監督はカウテール・ベン・ハニアさん。チュニジアの人です。タイトルにまずどきりとさせられます。江戸川乱歩の怪しい世界が広がるのかと思いきや、もっとグロテスクな世界が待っていました。皮膚を売ったのは、主人公のシリア難民男性です。恋人と引き裂かれ、難民であることから自由もない。そんな彼に有名現代芸術家が誘います。背中にタトゥーを彫らせて欲しいと。生きた人間の背中の皮膚をキャンバスにする。皮膚を売った男は、自らを芸術作品とすることで金と自由を得る。世界中の美術館で鑑賞される男性。奇想天外な話ではありますが、実際にこういった現代アートは存在するそうです。そこには何か大事なものをなくしているような気配があります。『ファウスト』のように、魂を売り渡す悪魔との契約を思わせながら、さらに予想の斜め上をいく展開にはため息しかでませんでした。

ayumi

40代女性

自由と大金を手に入れる代わりに自分がアート作品になるというなかなか衝撃的な作品でした。主人公のサムが家柄が違う恋人、アビールが親の決めた縁談で結婚してからも会いたいという理由でアートになるのは切ないけど健気だなぁと思いました。アビールの夫、ジアッドとサムが対峙は見どころでした。またアートになると人間というよりはモノ扱いなので自分の意志よりも他人の意志が優先されては存在意義がなくなるし精神的にはつらいだろうなぁと思いました。ラストはサムが処刑されずに済みアビールと共に暮らせることになったので良かったです。お金がなくてもやはり自分の思う相手と暮らせるのが一番のしあわせだと感じさせてくれる作品なので夫婦や恋人同士で見るのもおススメの映画です。