映画『うみべの女の子』動画を無料でフル視聴！NetflixやHulu/Amazonプライムで配信してる？

イスト

30代男性

「ソラニン」や「おやすみプンプン」といった話題作を次々と発表している人気漫画家“浅野いにお”の同名漫画を映画化した本作は、身体の関係から始まってしまった二人の中学生のなんとも繊細な心の動きを丁寧に描いた恋愛青春映画だ。主人公 小梅、そして、彼女の初体験の相手となった同級生の磯部は何度も何度も身体を重ねるが、心はチグハグのまま一つになれない。いつからか、小梅は磯部に嫉妬心のようなものを抱くが、それでも決して心が埋まることが無い二人の描写はとてつもなくリアルで観ていて、心がぎゅっとつかまれて切なくなる。港町の風景や波を打ち砕くテトラポッド、荒々しい台風のシーンは、そんな二人の心の動きを表現しているかのようでとても見事である。不安定な10代に愛なのか、憎しみなのか、そんな得体の知れない感情に支配された経験がある全ての大人に観てもらいたい映画だ。

ティファ

40代男性

夏になってもあまり賑わうことない海、忘れ去られたそんな浜辺を舞台に繰り広げられる作品で、美しい海の景色とそこに佇む中学生の美少女のヒロインの物語でした。かなり可愛らしい少女、その純粋で無垢な様は序盤にずいぶんと感じ取れます。石川という少女をあまり私は存じ上げませんが、この映画に現れる少女のいたいげな美しさと演技が、きっと彼女の今後を形取ってくれる作品になると思ったのです。純粋な少女はひと夏の青春により一枚も二枚も成長し、高校生へと大人になっていく姿を淡々かつドラマティックなストーリーにされていました。徐々に大人になったこの少女、最終的にはひどく大人になりすぎ、少し行き過ぎた背伸びしすぎた少女に生まれ変わってしまうのですが、そこも彼女が選んだ人生であり冒頭の彼女とラストシーンの彼女の差を表現できているその演技力も変化がすごく面白いと思います。

koji

40代男性

原作のマンガを浅野いにおさんが描いていて、そちらが好きで映画も見ました。『ソラニン』も浅野さんのマンガ原作で映画化もされて好きでしたが、この『うみべの女の子』はそれに匹敵するくらいよかったです。中学生のセックスと恋愛という、ちょっぴり刺激的な物語ですが、妙なけれんみがないのがいいです。未成年のセックスなんて、もう左程驚くようなことでもないので、これくらいあっさり描いてくれたほうが小気味いいです。佐藤小梅役を演じた石川瑠華さんが、実際は24歳ということに驚きました。中学生にしか見えなくて。まあ、さすがにこの役を本物の中学生にはさせられないですよね。相手役の男の子と、真っ裸で寝そべるシーン。性的な興奮はありませんでしたが、見て、ぐっときました。知ることは、本来「得る」ことのはずなのに、実は知らなかった自分を「失う」ことなのだ、と考えました。いい映画です。

aoi

40代女性

マンガが原作の実写化でしたが、性の描写もありなかなか見ごたえがありました。中学生の男女役なので演じる側に違和感があるのでは？と思っていましたが、ヒロインの石川瑠華さんが髪型やメイクを駆使しつつうまく演じていたと思います。また磯辺役の青木柚さんもオタクな感じと大人びて達観している感じの両面を見せてくれ意外にクセになるキャラで良かったと思います。三崎先輩への復讐？のシーンもやり方は間違っているけど自分なりの正義を貫いているところがあってある意味気持ち良さはありました。磯辺の家庭環境がなかなか複雑で単なる恋愛モノではないところも作品に奥行を感じました。実際の年齢であのような体験をするとハードだろうなぁと思いつつも、どこかの街にはいるのかもと思わせる空気感もさすがだなぁと思いました。

クラ

30代男性

無名の役者さんばかり出ていたので全く先入観なく見ることができてとても良かったです。海辺の街が舞台ということですごくほのぼのとした雰囲気が映像全体を包み込んでいる感じがして見応えがありました。磯部と小梅の関係が緻密に描かれていくのですが心の変化をうまく表現した気がします。恋愛感情を磯部に対して抱いていなかった小梅が体の関係を持ったことで段々と磯部に執着していく姿がとても面白いです。やはり人の気持ちというのは近づけば近づくほど愛着を抱くというのはあるように感じました。あとまえだまえだの弟さんもこの映画に出演されていたのですが始め彼がまえだまえだの人だとは分かりませんでした。かなり成長していて驚きましたね。

たける

20代男性

上手に生きることが出来ないけど一生懸命生きようとする若者達の不器用さが伝わってくる作品で、役者達の演技が素晴らしいおかげなのか、とてもリアルな雰囲気を感じました。最初は磯部から小梅に対して好意を抱いていたのに、体を重ねていくうちにいつの間にか小梅の方が好きになってしまっている展開は切なかったですし、こういうことげんじつにもあるなぁとしみじみ思いました。この二人の関係性は純愛と呼ぶにはほど遠かったはずなのに、少しずつ純愛っぽくなって、でもすぐに壊れてしまいそうな関係に見えるところもなかなか切なかったです。最初はあまり感情移入できなかったのに、物語が進むにつれて自分でもビックリするくらい登場人物たちに感情移入ができるようになる不思議な作品でした。