映画『ツユクサ』動画を無料でフル視聴！NetflixやHulu/Amazonプライムで配信してる？

操祐

40代男性

自分の過去を辛い記憶として抱えてそこから逃れてきた芙美。吾郎もまた同様でした。航平が再婚や初恋めいたことで子供ながらに悩む姿も登場し、人にはだれでも内に秘めた苦しみがあるのだと示してくれています。吾郎の言葉、「ツユクサはどこにでもあることがわかった。逃れることなんてできない。向き合わなければならない。」が言いたいことを表していたと思いました。芙美は、写真立ての息子に話しかけるシーンから、過去を受け入れつつ前向きに進もうとしているように見えました。そんな人でも心は揺らぐ。でも、小林聡美さんの笑顔から、どこか芯があるような感じに見えました。航平によって嘘がバレてもちゃんと受け入れて全てを話す正直な芙美の生き方に元気をもらいました。

先

20代女性

作品は全体的に、本当に些細で小さな幸せや奇跡を描いたごく普通の作品といった印象を受けさせますが、実はそこに壮大なロマンが含まれていて、見るものを一気に魅了させてしまうような魅力溢れる世界観でできていました。とにかく出演していた役者全員があまりも自然な演技で作品を作り上げていたため、それぞれがそのままの自分で映っているのではないかと錯覚してしまうほど思い込んでしまいます。個人的に私は、昼休みに海の近くで椅子に座ってご飯を食べるというシーンが大好きで、その素敵な空気感に吸い込まれるような雰囲気が最高でした。嫌なことでむしゃくしゃするという時期は誰にでもあると思いますが、そんな時にこの作品に触れれば一気にほっこりとした気持ちになれるなと感じます。

とみき

50代男性

テンションが上がるようなときめきの展開はありません。でも心を安定させて観られる、まさに大人のラブストーリーだと私は思いました。この作品を作り上げるために、監督や脚本家が長い年月をかけて編んできたということを聞きますと、この作品の魅力の一端に触れる気がします。時代は優しさの時代に移り変わりつつありますが、まさに人間の持つ懐の深さで、大いに癒してくれる秀作だと思います。小林聡美の車に隕石が衝突するというファンタジーな部分には驚きましたが、小さな港町をベースに、友人たちとの穏やかなやりとりや日常が静かに流れていきます。そこに、タイトルであるツユクサの葉で草笛を吹く男が現れます。この男性役を松重豊が演じているからこそ、ほのぼのとした温かい気持ちになりました。 いずれにしても、住んでる人たちや風景も含めて眼福の時を過ごしました。