映画『茜色に焼かれる』動画を無料でフル視聴！NetflixやHulu/Amazonプライムで配信してる？

パンダコ02

50代男性

主人公の田中良子ですが、いわゆる社会的な弱者だと思います。また息子の銃平もまた、母子家庭でありぎりぎりの生活を行っていて 学校でいじめの対象になってしまっています。貧困や格差はその立場に置かれてこそ初めてわかる辛い現実を、この映画では描いて いると考えます。関心するのは田中良子の懸命に生き抜こうとする姿勢です。彼女の逆境にもへこたれない原動力は、子供の純平の存在でしょう。 勤務先でリストラにあっても、家計が苦しくても決して負けないる良子。苦しい家計の現況を改善するため風俗店で働くのも、その行動の源泉は 純平の存在と思えます。経済的に困窮した人は、今を生きるそしてその延長にしか未来は見えてこないという切実な思いがこの映画からは 伝わってきます。生きていく事の意味を深く考えたくなる作品といえます。

アーロン

30代男性

一見、自分には関係ない問題と思いつつも誰もが陥りそうな問題を描いていたから自分に置き換えて想像しながら見れたリアルな映画で、さらに母子それぞれの心情が丁寧描かれて大人に見てほしいと思う映画という印象でした。また、前半と後半の展開もかなり違っており、2つの物語が描かれているかのようなメリハリが効いたストーリー展開が最後まで見ごたえがありました。そして、主演の尾野真千子の演技が見事でした。子供を思って子供の前では平然と過ごしながらも様々な葛藤を抱えている姿はまさに演技派女優という感じでした。また、ほかのキャストも非常に豪華なのも魅力の一つで、子供の演技も素晴らしかったからより臨場感を感じることができました。

映画好き

20代男性

元々余裕の無かった生活が、コロナによって更に厳しく。そして辛くなってしまう。実際にそのような人がたくさんいののではないかと考えこんでしまった。「まぁ頑張りましょ」と子どもや友人に言っている様子は自分に言い聞かせているようで見ていて胸が苦しくなりました。そんな中、数々の試練が訪れ、色んな人がかかわり、人生とは不遇だと感じた。劇中に出てくるそれぞれの人の人生もなんか現実味を感じてしまい作品を俯瞰して観ると、登場人物の考え方には正解や不正解はなく。何が正解かわからない世の中を象徴しているのではないか。。作品を観た後では、身近な人や見ず知らず他人までのそれぞれの生き方・考え方を俯瞰してみれるのではないか。そして、「まぁ頑張りましょう」と思い、自分に言い聞かせることができる作品。

なつめ

20代女性

石井裕也監督の「舟を編む」と「町田くんの世界」が大好きなので、かなり期待して鑑賞しました。本当に辛い、苦しい、しんどい、見ていられない、くらいの不幸の連鎖が延々と続き鑑賞後のなんとも言えない満足感と疲労感。本当にちょっとした描写や細かいところまで妙なリアリティーがあるので、物語が進むにつれてしんどさも増し増しになります。新型コロナウィルス、上級国民などここ最近毎日のように耳にするワードが組み込まれていて、自分の置かれている状況や今の日本と照らし合わせて鑑賞することにより、どんどん物語に没入していくことができます。肌で感じる映画といったところでしょうか。現代の息苦しさとそれでも生きていこうとする人間の底力を感じることができます。

koooji

40代男性

生きづらさ、という言葉をよく目にするようになりました。平凡に生きること。ささやかな幸せを感じること。普通に生活すること。それが実はとてつもなく難しいことだったのだと、感じる現在という時代。そんな時代で、一組の親子に起きる出来事を描いたのが本作「茜色に焼かれる」。悲劇、と言えば確かにそう。悲しいことが次々と起きる。けれど生きていく。というだけでは済まされない。本来、人が生きようとするときには、これほどの激情、熱量が必要だったのだ。尾野真千子という俳優が見せたのは、血みどろになって戦う人間の姿だ。いやも応もなく、屈服させてこようとする人生に、それでも立ち向かう人間。勝つことはきっとない。負けることだけが確かな人間という存在が、ただ一つできること。それが生きることだと、そんなことを思った。

たける

20代男性

この作品は、良い人だけが幸せな人生を迎えられるわけではない人生の残酷さをストレートに描いていて、この強烈な感じが見ている間心にずっと刺さるような感じがしました。主人公の良子は善良な市民のはずなのに、上の立場のものからは常に搾取され不幸な目にもあい、それでも毎日を頑張って生きています。第三者的な目線で良子をみると、もう頑張らなくてもいいんだよと思わず声をかけてしまいたくなるのですが、良子は自分が頑張るしかないという考えで頭が埋め尽くされているのが切ないです。しかしそんな健気な良子が、居酒屋で思わず感情を爆発させるシーンは、切なくて悲しくて胸が締め付けられました。良子を演じている尾野真知子さんの迫力のある演技も魅力的でした。