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あき

20代女性

柳楽優弥、有村架純、三浦春馬の3人があまりにも適役で、演技力が抜群で自然にみえすぎて、映画を見初めてすぐにこの作品の世界観にどっぷりと浸ることができました。三浦春馬の見せる表情には特別惹かれるものがあり、彼に関しては本当にそこに生きているかのように見えてなりませんでした。それぞれ20代として色々な葛藤や悩みを抱えている姿を見ていると、時代やその境遇などが違えど、抱えるものの深刻さや重さというのはいつまでも変化を見せないのかもしれないと深く考えさせられました。将来の夢をそれぞれの人間が懸命に追いかけることができる世界こそが真の幸せとい言うことができるのかもしれないなと思いました。非常にクオリティーの高い作品でした。

みどる

20代女性

黒崎博監督作ということで、ちょうど黒崎さんが演出を担当されていた大河ドラマを見ていた最中だったので、気になって見てきました。三浦春馬くんがスクリーンに「ただ今戻りました」と現れた瞬間、私も含め会場がハッと息を飲んだのがとても印象深く覚えています。特別彼の熱心なファンというわけではありませんでしたが、この映画を見終わった時に真っ先に思ったのが「三浦春馬くんが歳をとった姿も見てみたかった」という気持ちでした。主演の柳楽優弥さんのちょっと挙動不審で純朴な演技も素敵でした。結構バイオレンスな姿ばかり見ていたので、ギャップを感じて新鮮でした。有村架純ちゃんは本当に華のある役者さんですね。凛とした姿が本当に美しかった。それと個人的に一番印象的だったのが、普段はアウトローは役を多く演じている三浦誠己さんが、すらっと白衣を着こなし眼鏡をかけ真面目な研究員役をしていたことです。似合ってました。役者さん達の演技が光る、素敵な作品でした。また見たい。

koji

40代男性

NHKにその人ありと知られる黒崎博さんが監督・脚本を担当。10年温めた企画で、パイロット版がテレビドラマとして放送されている。三浦春馬さんの姿が、劇中の役柄も相まって、もの悲しくなってしまった。若者は死んではいけないなあ。何があっても。日本で終戦間際に原爆開発が行われていた、という史実を元にしたドラマなわけだが、唯一の被爆国となった日本も、原爆の研究をしていたという事実に、ため息をついてしまう。科学者のジレンマがテーマなわけではないのだが、研究者たちには何が求められるのか。人を殺す兵器の誕生に、手を貸すことになってしまう現実を前に。柳楽優弥さんはすっかり成長して、一角の役者になったと思う。有村架純さんは綺麗でかわいらしさもあるけれど、ぐっとこらえるお芝居に、引き込まれた。どんな時代であっても、生きなければいけない。より良く、生きなければいけないと、切に思う。

さくらなな

30代女性

もう胸が締め付けられるような気持ちで見たドラマ。戦争終盤という、かなり厳しい時代背景の中、主人公三人それぞれの立場における葛藤や生き方に、ついつい胸が苦しくなるような気持ちになる。自分の思いどおりに生きれない葛藤や、日本人として、男として、女として、それぞれの立場の違いからそれぞれが抱える深い悩みみたいなものを、突きつけられたような気分になった。三浦春馬くんの迫真の演技は、悲しい現実に重なる部分もあったりして、時期的にもつい感情輸入してしまう思いだった。でも、有村架純さんも柳楽優弥さんも三浦春馬くんも本当に素晴らしい役者さんたちなので、より繊細な心の中を表現されていたので、より視聴する私もどっぷりこの世界観に引き込まれて、色々考えさせられてしまったんだと思う。

k.f

20代女性

現代とは全く異なる考え方、思想、教育がされていた時代に明るい未来があると信じて必死に生きていた人々を見てとてつもなく切ない気持ちになりました。戦時中が描かれているもののヒューマンドラマのような要素も強いので普段戦争物を見ないという方にも是非見ていただきたい作品です。メインとなる3人は豪華なキャスト陣でこの俳優じゃないと完成しなかったのではと思えるくらいぴったりの人選でした。三浦さんが亡くなったことで出演作品がとりあげられることが多いですが私的にはこの作品は柳楽さんがいてこその物だと思いました。とても魅力的な視聴者を引き込む演技をされていると思います。この映画を見て日本も原爆の開発をしていたことを初めて知りました。唯一の被爆国として悲しみや辛さがテレビでもよく紹介されますがたまたまアメリカが先に原爆を完成させただけであって逆の立場になっていたかもしれないんですよね。日本も同じことをしていたかもしれないんです。やっぱり戦争の無い世界を望むならもっと当時のことを広く語り続けなければいけないなと感じました。忘れられてしまうことが一番怖いです。いつまでも未来のことを考えられる世界であってほしいと思います。

あゆみ

40代女性

とても考えさせられる内容でした。核爆発を日本でも開発していたという事を始めて知ったので複雑な気持ちになりました。今までは核爆発による被害ばかりをクローズアップされた映画が多かったので、核爆発に対して否定的なイメージが強い人が多くいると思います。しかしこの映画はそれに反する内容だったので素直に受け止めることは出来ませんでした。私は三浦春馬さんにやはり注目して見ていました。三浦春馬さんが亡くなってから日記のようなものにこの役に対する想いや考えがたくさん書いてあったということを知り、どんな気持ちでこの役を演じていたのかとても気になりました。そして自殺のシーンはとても役に入り込んでいる感じで迫力がありました。三浦春馬さんを見ているだけでもこの映画は見る価値のある物だと思いました。

ヤマ

20代女性

時代に翻弄される若者たちの姿を何の着色もなく、ありのまま見せられた映画です。この時代故の歪んだ常識、この時代じゃなければ何の罪悪感もなく認められる大義、様々なものに抑制され洗脳され葛藤し葛藤している事を隠し…窮屈な、非情な世界にとても心が締め付けられます。そんな中でも未来への希望を持ち、それを笑顔で大切な人たちと話し合うシーンもあり、唯一ホッとするような掛け合いなのにやっぱりどこか心をギュッと掴まれるような悲しさがあります。個人的に印象に残ったのは、子を持つ母として、三浦春馬さん演じる裕之が戦地に向かう際の母親との掛け合いと、有村架純さん演じる世津が感情的になる場面です。必死で未来を見据え、時代に抗おうとしている姿に胸を打たれます。